新潟県・上信越・越後駒ヶ岳(途中撤退)

日時 :2017年07月16日(途中撤退)
目的 :夏山登山
山域 :新潟県・上信越・越後駒ヶ岳
メンバ:父親、私

天気予測が最も難しい梅雨時期で、特に、「線状降水帯の発生」が最も怖いのです。登山日の一週間前に新潟県はこの線状降水帯によって大きな災害になっており、その後、九州の災害をもたらしたのもこの線状降水帯です。一方、天気が良ければ2000M級の山ですから熱中症等の問題に発展するだろうと思い、晴天の場合は、ロープウェイで行ける八海山・薬師岳を第二候補として登山計画書を策定していました。

天気図を見る限り、天候は良くありませんが、シトシト雨程度だと思って越後駒ヶ岳向け入山しました。しかし、万が一のことを考え、撤退基準を設け、本格的に雨が降り出したら下山処置、を取ることにしました。線状降水帯が突然発生すれば、登山だけではなくアプローチした車自体が危険にさらすことになりますので、時間との勝負です。

よく空を観て、雨雲の情報を確認しながら進むます。父親は登りは早く頑張ろうとします。いつものペースがあるだろうと思ってスピードを押さえる指示は出しませんでした。越後駒ヶ岳へまでのコースはほぼ稜線歩きです。気候が良い季節は景色や花々が綺麗だと言われています。確かに、心地の良い歩きやすい稜線でした。西側の斜面は時折崩れていますので慎重に通過します。手前の小倉山まではアップダウンがあります。なかなか標高を稼げないですが、高尾山を歩いているような感覚です。
歩き始めから実は越後駒ヶ岳の山頂はよく見えていましたので大丈夫かな、と思っていましたが、徐々にガスに覆われてきました。山頂手前で雨が降り出し、止みそうになかったので、ここで撤退基準通り撤退判断です。父親は少し後ろ髪を引かれる思いだったようですが、それでも下山です。そうでなければ安全を担保できません。

下山時、雨が止んだり降ったりを繰り返していましたが、「線状降水帯」が発生してこないか、雷雨が起こらないか、発生した場合に避難場所を考えていました。しかし、問題なく駐車場につきました。

ちなみに、この登山の2日後、越後駒ヶ岳周辺は線状降水帯によって豪雨だったようです。

<反省点>
天候が悪いことがよくわかっていましたので、天候判断・撤退判断には問題はなかったと思います。しかし、逆に夏の晴天になれば2000M程度の山では、かなり熱く大変だったろう、と思います。気温や湿度が高い場合、父親にとっては少しばかり負担だったと思います。父親にとって7月~9月の山登りは、もう少し標高の高い方が体の負担が少ないと思い少しばかり反省しました。ですから、本来今回のような弱雨であった方がよかったかもしれません。始めから登山をしない、という判断はあったかもしれませんが、しかし、微妙なところでした、慎重な人はそうするかもしれません。