仕事のことを考えるなんって可笑しくない?

 昔、登山中に、「仕事のことを考えるなんって可笑しくない」と言われたことがある。

普通の人から見れば、趣味と仕事は分離して「仕事は嫌なもの」と感じているかもしれない。 しかし、仕事をいい加減にして、趣味に没頭していることが正しいのか? やはり違う、誰でもそう思うはず。長期的に観れば、仕事も失い、結局趣味に没頭できる経済的余裕もなくなってくる。 

僕は、仕事は嫌いではない。仕事を通じてしか人は成長しない、と思っているから、仕事のことを考えるのは楽しい。「なぜ、その事業が上手くいかないのか」「管理会計の不備があるから、○○○の対応を提案しよう」などである。 それは、趣味の世界でも通用する。なぜ、女性の力でもアイスクライミングが上手く登れるのか? 天気の勉強していくと、なぜ冬山では地形によって風の方向がある程度決まっているのか、とか・・・。 – そうしていると、 登山中でも同じ前頭葉を使っているのだから、突然、仕事のことでも「○○○」の解決策があるのかもしれない、と思いつく。

 僕はいつも思うのは、「相互価値共有」である。 – 仕事-趣味の間で相互価値共有できることがある。 例えば、集団で登山をするならリーダーシップ力はビジネス社会より以上の高度なリーダーシップ力が必要となる場合がある。 ロープワークを思えるのはいいのだが、実際命に関わるのだから何度も練習し習得しようとする。そうすると何か学ぶことへのPDCAの回し方が上手くなってくる。そのセンスは仕事でも十分役立つ。 

一方、仕事での文章力やコミュニケーション力は、登山でも役立つ。仕事で受けた研修の学びは、仲間への気遣いに役立つ。 つまり「相互価値共有」を高めていけば、同時に自分自身の仕事に対する生産性が高まっていく。趣味と仕事を分離してしまうのはあまりにも惜しい。
ただ、そうやって考えると、パチンコやギャンブルの趣味はこの「相互価値共有」が小さいことが分かるから、あまり手を出すことはしない方がいいと思う。

いずれにせよ、 趣味と仕事は分離してしまうと、趣味も続かない。うまく「相互価値共有」をして趣味も仕事も成長していきたいもの。