【考察】登山も仕事も、人生100年から眺めておく。

人生100年というが・・・。
(まだ、「ライフ・シフト 100年時代の人生戦略」を読んでいない)

人間の行動には「フロー(流れ)」「ストック(資産)」の2つがあると思っている。これは財務会計でいうP/L、B/Sの考えから来たものだ。例えば、1日10kmをランニングする、という行動は単純なフローである。しかし、それによって、どのような資産を形成しているのか、を常に考えておく。
具体的に言えば、「1日10kmをランニング」をすれば「アクティブな性格を得られる」という具合である。
勉強も単純に読書をするだけながら、それはフローである。ストックとして捉えるのなら、その読書から「資格・学位獲得」となればそれはストックである。若しくは「専門性の権威獲得」でもいい。

登山も同じである。単純に山に登っているだけなら、それを単純なフロー的発想である。そこから「身体的魅力度の形成」「友人関係の形成」「リーダーシップの形成」など考えているなら、それはストック的発想になる。そして、そのフローとストックをどのように結びつけるかは、個々個人が考えるべきことである。

もちろん、このストックには、無形資産・有形資産もある。有形資産にはお金もあるだろう、無形資産には、仕事のスキルや資格等含まれる。

つまり、自分の行動によって「フロー⇔ストックの関係」を自ら見出すこと、それが自らの価値創造に繋がっていく。

「フロー⇔ストックの関係」を明確にするためには、まず「将来を想像」しておく必要がある。その想像は間違っててもいいと思うし正確に把握できるわけがない。しかし、自分なりに将来を予測しておく。

例えば、60歳に定年になって最も重要なことは何か?
・友人の多さ?
・お金?
・???

しかし、父親を観てよくわかるのだが72歳になっても働いている。12年間働けるということはどれだけの貯金に匹敵するのか計算すればよい。友人も同じで、働くことを通じて多くの人と出会っている。その中でよい友人が増えていく。
つまり、働くこと、働けることが何よりも大切なことであることがわかる。

その基本はまず健康である。健康を壊す、ということは実はかなり想像しぬくい。タバコを辞めれない人が多いのは健康が悪化するとどれだけ辛いことが想像できないからだ。健康を維持するとは知的想像力の範疇である。よって、最近は健康に関する情報から可能な限り健康を維持しようと努力している。

一方、そのうえで、働こうとするためには「自分は何者か?」ということを他者が認識できるまで持ってこれるようにしておく必要がある。それは何でもいい「自分⇒クライミング?」「自分⇒応用数学者?」などである。これは日頃の仕事でちょっとだけ意識すれば形成できるはずである。もちろん、20代の人たちにキャリア形成に気付くまで時間がかかる。しかし、気づいてからでいい、少しづつ形成できる何かを観つけていけばいい。

僕はシンプルだ。

1.健康第一
2.”少しづつ大きくできる”キャリア形成

それを大切にしている。だから、僕の健康を害するような人と付き合わない。例えば、ストレスを掛ける人や深夜の飲みを強制する人など、人間関係が壊れても主義主張をして断る。

キャリア形成は単一的ではいけない。例えば、ファイナンスのプロ、になりたい、と言っても意味がない。結局、そのようなスキルがあってもコミュニケーション力・文章力・人間的魅力がなければ人を動かすことができないから、キャリア形成とはとても言えない。つまり、キャリア形成とは総合的に高めて行く必要がある。それはこつこつ小さいことを続けていくことが大切だと思っている。また、嫌々している仕事(フロー)でも自らのストックとどう結びつくのか、それを考えるだけでも何らかの形成することは存在する。

休日の登山はどのようなフローでストックを形成していけるのか、平日の仕事はどのようなフローでストックを形成できるのか、それを常に考え、修正して、また、考えていく、そんな風に最近思っている。ゴールは何かわからない、いや、ゴールなど存在しない、それを観つけようと思っていけない。

自分を大実験しているようなものだが、定年以降また働けるようにしたいものだ。

 

 

【参考文献】
「不安な個人、立ちすくむ国家」次官・若手プロジェクト
http://www.meti.go.jp/commi…/summary/eic0009/…/020_02_00.pdf