【技術】スラブのムーブ

スラブのムーブ、研究中です。


殆ど手が掛かりもなく突起もないスラブ。
10メートルも登れば「こんなにも怖いのか」と体験できます。。。。想像してみてください、梯子を登るとき、手を使わず(精々添えるだけ)足だけで登っている感覚です。

この時、如何に「身体の動作」が大切なのか理解できますね。「足を信じて」など言われますけど、足だけが身体の動きではないはずです。普通のジムでは「スラブ」といえ、カラフルな突起物がついていますので、その場に足を置けば分かりやすいです。しかし、すべて鼠色の花崗岩では一見突起がないように思えます(実際、よく見ればあるのですが)。

人間は足が2本しかありませんから、登る場合、片足に荷重を掛けて、もう一方を自由にする必要があります。次に、自由にしたら、その足をあげて同じように荷重を掛けます。

その時、徐々に荷重を掛けていきます。理由は「(最大)静止摩擦係数」と「動摩擦係数」の違いです。一旦滑り出すと動摩擦係数になるので、一気に滑り落ちることになります。
自動車のブレーキシステムも同じで、タイヤをロックさせずにブレーキを掛けるのが最も制動力があります(ABSのこと)

よって、徐々に片足に荷重を掛けています。但し、この時、バランスが重要です。バランスが悪いと荷重を掛けるのに強弱(力んだりして衝撃荷重になることもある)があり、力がばらつきます。力にばらつきがあると、強い荷重の時に滑り出す可能性があります。

つまり、徐々に力のばらつきの無いよう片足に荷重を掛けています。

バランスと取りながら、片足に荷重を掛ける方法をいろいろ考えて観ます。綱渡りをするときに、棒を持って行うとバランスが取れます(ヤジロベえを参考)。モーメントの釣り合いという物理的現象ですが、これと同じように、重いお尻を少し外に出し、自由にしている足を少しお尻と反対側に出せれば「綱渡りの棒の効果」を利用できバランスを取りやすくなります(人間は自然としている)

しかし、実際、人間の動作の可動域に違いがあります。青色の服を着ている写真は3年前です。股関節が固いため、腰を曲げ「右にお尻」「左に左足」という「綱渡りの棒の効果」を利用しようとしています。これでもバランスはよく、実際、十分登れます。但し、壁からお尻が離れるので、難易度の高いルートは無理です。

一方、緑色の服は先週のものです。最近、腰痛後の予防の為、股関節の可動域を向上させるための特殊なトレーニングをしています。「右にお尻」「左に左足」を股関節で調整できるようになったので少しやってみました。そうすると、腰が大きく曲がらない分、お尻が壁に近いので安定感があります。たぶん、3年前より先週の身体的動作の方が良いのではないか、と思いました。

分かりません、間違っているかもしれません。研究中です。
いろいろ自分なりの改善していきたいと思います。