【考察】その道具の特長を理解している?

山登りは、どうしても道具が必要です。不足している場合、高価な場合が多いですから徐々に増やしていくのです。でも、メンテナンスも結構大変です。冬用のオーバーズボンはアイゼンで穴だらけで、これを自分で縫います(アイゼンワークが悪いともいえる)。ジャケットは、ゴアテックスの効果を維持させるために、乾燥機で強めに温めてから防水スプレーを塗ります。ジャケットに防水スプレーを塗らない方が良い(滑落時滑りやすくなると言われている)、という人もいますが、それより、みぞれの対策が優先だと思っています。

アイスアックスを研ぐ、テントの補強などなど、キリがありませんが、それでも、登山中で問題を起こすことに比べれば、事前にチェック・修理する方が、人間らしい判断だと思います。定期的にチェックリスト(登山計画書の持ち物チェックと同じ)を作ってメンテナンスをしています。

冬に出した登山靴のリソールが、昨日帰ってきました。
スカルパの3シーズンの靴ですが6年間使いました。春夏秋の縦走や岩稜はこの靴です。足首はしっかり守ってくれ、何度か怪我を防いでくれた大切な道具です。登山靴は4つ持っています。それぞれシーズン・利用シーンに合わせて使っています。

道具を自分で直せるものは自分で直したいものです。お金の節約という意味もありますが、その道具の特長が理解できます。理解できると利用面に応用も可能です。万が一、トラブルが起こっても対策が講じれます。つまり「メンテナスができる、ということは、その道具の特長を理解している」ということです。もちろん、登山靴のリソールのようになかなか自分で直せないものありますから、致し方ない側面もあります。

自動車と同じく、早め早めにメンテナンスをすることで道具のことを理解し、十二分に準備をして山に入りたいと思います。