東京・高尾山の笑いと優しさ

冬山に向けて、
25kg以上の重りを持って北高尾稜線×3回、北丹沢×3回を自分に課している。
だから、10月/11月はトレーニングとなってしまうのだが、それは冬に求められる体が異なるから致し方ない。少し脂肪もつける。

そうしていると、よく他の登山者に声を掛けられる。

倒木はありますか?
陣馬高原はこちらですか?

アドバイスするのだが、あまりにも気になる場合、下山まで気に掛ける場合もある。

堂所山で、僕が軽い捻挫をしたので、テーピングで手当てしていると、
70代後半の女性が単独で来て、

高齢:「あー疲れた」

中:「どうされましたか?」

高齢:「ここから陣馬高原下へ抜けれると聞きましたが、疲れたので下山したいのです」

中:「え、ありますけど、それは登山道ではなく、しかも、少し急斜面のところがあります」

中:「疲れたときこそ、普通の登山道で下山すべきです。また、その尾根は北側なのであっという間に暗くなります」

ところが、
「リュックを観ると古い布のリュック」、
「70代後半女性が、疲れたとはいえ、北稜線を一人で登ってくる」
ことにを考えると、登山の大先輩であることに気づく。

致し方ないので、少し距離を開けるが、気にかけて普通の登山道で下山することに。明王峠で、山小屋のおじさんに重りの水をプレゼントしで解放。下山終了点の与瀬神社で、この女性が下山できたことを確認して、そのまま相模湖駅→高尾を戻ってくる。

電車にいないと思っていたが、
JR高尾駅→京王線へ向かいときに、この女性に「気遣って頂き、どうもありがとうございます」と声を掛けられる。

年輩の方にお礼を言われるのも恐縮するのだが、まぁ、僕もいずれ70代後半になって辛いときに声を掛けて貰えるよう、貯金と思っている。

これで、本日のお仕事は終わり(笑)、となった。