今年の猛暑/ゲリラ雨で、山登りの日数は減った。
前日の気象も読みにくい、一日前でも天気予測が難しい。現地に行けば観天望気でかなりのことは把握できるが、最近可笑しいと思って緊急下山することが多くなった。
そう考えると、高速移動に価値があることに気づいて、トレランをするようになったのもその怖さからだ。先週も北丹沢に行ったが、雲がどんどん稜線を超え上空に寒気が入り込んだ雲を見た。普通の人なら、天気がいい雲海のように思えるが、気象判断できる登山者なら湿度も高いからゲリラになることは推測できる。
そう思ったら速く下山した方がいい。のんびりラーメンを食べている若者に警告をだし急速に走り一気に下山する。それでも、間に合わず、雨が降り出してくる。カミナリもなりそうだ、豪雨になれば土砂崩れも考えられる、雨で落石も増える。また、雨が降ると良く蛇に出会うが、今回もそうだ。その蛇(アオダイショウと思うが、しかし大きさからマムシにも見える)を飛び越えて進む。
車についたときと同時に土砂降りになり、川が増水していく光景を見ると丹沢の山登りはとんでもなく怖いと感じる。下山時の自分の体力上のスピードは危険だが、しかし、しっかりトレーニングを積んで早めることができるならそうした方がいい。
ここ数年で、山登りの安全性も少し変わりつつある。その変化に対応するために、教科書的/杓子定規的考えから離れてもいいかもしれない。