個人的な見解で科学的根拠はないが、 無暗な筋トレは不要どころか弊害が大きいと思っている。
登山は生涯スポーツで、長く健康に続けたいと思っている。クライミングは登山のトレーニングの一つであるから、まぁ、無理な動きをしない程度で、ジムグレードで4級+~3級-をワイワイ言いながら登ればいいと思っている。
しかし、グレードを極度に追い続けていると、怪我をする。これは例外ではなく、手の腱から腰に掛けて怪我をすることが多いようである。30代位までなら、回復もよくいいのが、年を重ねるうちに、自分の気持ちを変えていかなければならないように思えている。 どんなスポーツも少しづつ上達して長く続ければ、必ず上手くなる。 その気持を切り替える必要があるのは、無暗行う筋トレだと思っている。
図を観てほしい。もし、手を使ってパワーを出すとき上腕のA力が縮み、B力が伸びる(単純な表現で)。 しかし、それがうまく行われず、A:10/B:10となってしまうと外部へのパワーが薄れる。逆に女性でもA:5/B:1のようにそれぞれの筋肉の動きを連動よく行えれば、無暗に筋肉を鍛えている男性よりパワーがでる。 このA/Bの筋肉が同時に縮むことを、共縮、という。もし、A/Bが大きく、共縮が同時におこってしまうと、骨格/筋を痛めてしまうのは自明。
この共縮を防ぐには、
①リラックス
②神経の連動性の向上が欠かせない。
しかし、顔をしかめる程の筋トレは、筋肉が緊張し合うトレーニングをしていることになるので、全身の共縮を起こすトレーニングをしていることになる。これが、僕が思う筋トレ問題の理屈の一つ。 あまりにも大きな筋肉を持ってもそれをコントロールできない神経の連動性がなければ、危険極まりない。軽トラにトラックのエンジンを積んているのと同じで、そのうち、最も弱い部位に怪我を起こすことになる。 男性は筋肉がつきやすいので、何かあれば筋トレをしてしまう。若いうちはいいと思う。しかし、本当に年齢を重ねていくと、ヘルニアや狭窄症へ助長していくのではないかと個人的には思っている。