【考察】手を抜かないストレス

登山はストレス解消になっているかな。確かに自然に触れると気分が良い。しかし、入山前はえらく神経質になる。計画段階で何度も夢で事故を起こしている。だから、毎週雪山にはいけないかな。道具のチェックや情報分析、トレーニングや体調管理の時間が必要なんだ。今週は、山にいかず、ソロのロープの繰り出しの研究をしてみる。後、道具の手入れ。

そうやって神経質になる。ストレスになる。でも、下山時のストレスのリリース感は好きだ。この感覚はやった人しかわからないとおもう。

八ヶ岳・南沢・小滝(アイスクライミング)

日時:2017年02月26日
目的:アイスクライミング
山行:八ヶ岳・南沢・小滝
:中辻(ソロ)

八ヶ岳・南沢・小滝にアイスクライミング行ってきました。美濃戸口から赤岳山荘までの林道が通行止めで、しかも、早朝はアイゼンを付けないと何度も転げるくらい凍っていました。帰るときは大分溶けていました。小滝までの登山は普通の雪山なのですが、やはり疲れます。今まで電車で八ヶ岳に行く場合は早朝出発でしかも電車で寝ることができますが、自動車だと深夜走るので一睡もしないことが多いからかな、と思っています。
 
土曜日で天候が良かったのですが、小滝では、午前中、僕一人でした。午後から長野県内の山岳会の2名が来られただけです。殆んど貸し切りでよく練習できました。大滝は4チーム程いました。氷の塩梅はとても良い感じで、南沢の小滝の右ライン、右側面ライン、中央ラインを各3回ほど頑張りました。ただ、ソロリードはさすがに疲れました。
 
腰の状態もよく大変心地の良い山登りになり、気分も良かった土曜日でした。
 
反省点はもう少しリード時のロープの繰り出しが楽にならないものか、と思っています。どうしてもビレヤがいないとロープワークが複雑になるので大変です。いろいろ施策を考えています。また、最近、アイスクライミングでのランナーは小さい方が扱いやすい、と気づきました。少しまた学びました。

 

南八ヶ岳縦走(天女・権現岳・赤岳)【撤退】


日時:2017年2月11日
目的:雪上トレーニング
山行:南八ヶ岳縦走(天女・権現岳・赤岳)【撤退】
:中辻(ソロ)

今日はアイスクライミングに行く予定でしたが、天気図を観る限り、八ヶ岳は風が強いと判断して、まぁ、トレーニングに行くか、と思い変更しました。毎年のトレーニングコースです。(天女⇒権現⇒キレット⇒赤岳⇒美濃戸)今回、あまり荷物を持たず、ツエルト泊を計画していました。

皆さんご存知の通り、強烈な冬型気圧配置ですが、通常冬型では南関東は晴天になります。よって、南八ヶ岳もその恩恵を受けるのですが、冬型が強ければ、上空の寒気が流れ込み、風が強くなります。

今回、それを狙いましたが、予想以上に風が強かったです。権現岳前で撤退して帰ってきました。

一方、1年以上の腰痛から心肺機能が大分落ちています。積雪が多くラッセル続きで、今回結構我慢大会になってしまい反省です。日頃ランニングや高尾山トレをしていても、やっぱりラッセルエネルギー必要です。

○気象判断は殆ど予想通り。
○積雪量は予想外れ(ワカンを持っていかなかった)
○急斜面では小規模な雪崩の可能性が幾つかあった

普通の冬山登山ですが、毎回学びがあります。

【考察】若い時に

若い時に、30代まで必死に勉強することに重きをおこうと思った。おかげさまで多くの友人に出会った。

30代必死に勉強したおかげで四十代は仕事に余裕を持てるようになったので、重きを健康管理に時間をかけるようになった。おかげさまで腰痛以外の健康診断は20代より良い。

おかげさま、おかげさま、おかげさまです。

【考察】失敗から学べるようにしておかなければならない

登山やクライミングをしてよく思うのは、「失敗から学べるようにしておかなければならない」ということ。

しかし、これ、当たり前ではなく、結構難しい。発生確率が低い状況だと人はつい傲慢になる。

山の中では「ここで落ちれば死」という場合が多い。そういう場所で過去事故が起こってきたから、地元の人達・ガイド協会の人達が積極的に鎖場整備したり、確保用のボルトを打ったりされている。しかし、それでも「俺は高いところは慣れている」と言わんばかりにいい加減に通過していく人達がいる。

先日もそうだ、裏妙義山・丁須の頭を確保なしで登っているカップルがいたが、それで落ちれば即、死である。

そして、どんなに確率が低い事故でも、回数を重ねていけば、必然的に事故は起こる。結果、その事故が起これば、もう反省する機会を失うのである。

1回でも起きれば、それで、学ぶ機会を失う構図を作ってはならない。

そのため、たとえ、廻りからどう見られても「0」の状況を作らないように確保し、回り道を取り、そして、事故が起きても怪我程度で済むようにしておく。そうすれば、大きな反省できる。

これはビジネスも同じで「リスクを取れ」ということを勘違いして、「ゼロ」になる状況を作ってはならない。何か失敗しても「ここまでは大丈夫」という状況を積極的に作り出さなければならない。

八ヶ岳・佐久・湯川周辺(アイスクライミング)

日時:2017年01月28日
目的:アイスクライミング
山行:八ヶ岳・佐久・湯川周辺
:中辻(ソロ)

佐久・湯川でアイスクライミングをしてきました。ソロなのでトップロープを張るのに巻こうとしたルートが殆どミックスでロープ裁きに結構苦労しました。ソロのロープ繰り出し、登り返しは結構手間ですが、全体的には楽しい一日でした。

最近湯川も氷の出来は悪いです。本日もそうで多くの人が白髭エリアに集まり混雑していました。他のエリアの出来は悪いというよりあまり発達ていませんでしした。雪はあまりなく、アプローチは良かったです。

自分のロープを張った後、他の山岳会の方がビレイ付きでロープをつかわさせていただき、さらに写真も撮ってくれました。ありがとうございます。ソロリードとバーティカルアイスと充実のある練習ができました。白髭エリアの氷柱が大きく崩壊することがあり、大きな氷が飛んできました。幸い怪我に人はいませんでした。最近そういう崩壊が多いような気がします。

いつもの韮崎の町営の温泉に行って帰ってきました。

南アルプス・甲斐駒・尾白川下流域(アイスクライミング)

日時:2017年01月16日
目的:アイスクライミング
山行:南アルプス・甲斐駒・尾白川下流域
:中辻(ソロ)

甲斐駒の尾白川(おじらがわ)でアイスクライミングの練習をしていました。
月曜日なので誰もおらず、帰りがけに一組あっただけです。

久しぶりなので、ナビ子ちゃんの設定を間違え、車で氷に囲まれた林道につれられてしまい、日向山の駐車場に着いたのは10時でした。これでは「刃渡り沢」にいけないので岩間ルンゼまでにしました。ガンガノ沢の錦滝は写真(上)の通りダメです。岩間ルンゼ(下)は薄いですが何とか登れました。時間がないのでF1を登る、クライムダウンを繰り返して楽しんでしました。上部は見に行きませんでしたが、シークレットは大丈夫なような気がします。

時間も時間ですし、ソロですからあまり深入りせず、F1周辺で、アイスクライミングの動作の確認、リード方法、アイススクリュー支点構築等の練習をしました。

15時頃下山して、いつものように僕の好きな行きつけの温泉でゆっくりして帰ってきました。天候はよかったです。

【考察】登山から、コミュニケーション能力を考える

僕は自分でいうのもなんだか、コミュニケーション能力は極めて低い。たぶん、研究肌/職人肌であるから、何事も自分の内面に閉じて考えているからだろうと思う。それでも、社会人/組織人であるから、この弱みを改善したくて「有名会社のコーチング研修受講」や「演劇にチャレンジ」と、向上させようと思ってきた。それでも、自分のコミュニケーション能力は高まったとは思えず、まぁ~「才能なし」と判断するようになってきている。

ただ、最近思えることを少し述べておこう。

1.ボルダリングのコミュニケーション能力

クライミングの一つの種類に「ボルダリング」というと遊びがある。これは何も使わず一人で遊べるから最近若者を中心に盛んである。室内ジムに行くと世の中にこんなに若者がいたのか、と明るくなる。そして、この遊びは、チームで遊びをするわけではないので「個人の身体能力」だけあればよい。

結果、コミュニケーションのレベルとしてはジム内にいる人達との「心地の良い関係づくり」になる。つまり、お互い笑いあったり、共感したり、雑談したり、というレベルである。

そうであると年齢を超えた楽しさがある。学生のノリで十分ボルダリングは楽しい。社会人/学生/小学生が同じ土俵で話ができ、共通の話題で盛り上がる。他人の小学生とそんな話題で盛り上がることは40代の社会人では不可能だが、ボルダリングを通じて、それができるのは、必要なコミュニケーション能力が「心地の良い関係づくり」だからである。

2.リードクライミングのコミュニケーション能力

クライミングの違う種類に「リードクライミング」という遊びがある。一般の人がイメージしているのはこのリードクライミングだが、数名がローブを繋ぎ合うのでコミュニケーションは複雑になる。もちろん、「心地の良い関係づくり」は大切だが、それ以上に「安全」という目的を共有してリーダーは他のメンバーに指示を出すことがある。
その時、リーダーの必要なコミュニケーション能力は「相手の立場でコミュニケーションを取る」ことである。お互い険悪にならない程度で言うべきことを上手に伝えたりするには、相手の立場を想像する必要がある。
さらに、他のメンバーにやってもらうことがある。例えば、ロープを持ってきてほしい、レンタカーを借りてほしい、地形図を作ってきてほしい、とチームで動くための役割が発生する。それらをうまくコミュニケーションを取らなければリーダー失格となり、安全性は極端に悪くなる。

3.雪山登山のコミュニケーション能力

雪山登山になると、お互い「ディスカッション」をして、山で起こる困難にチャレンジしていかなければならない。必ずと言ってほど問題が起こる。道に迷う、吹雪にあう、テントが壊れる、多くのことが起こる。それらはリーダー一人で解決できるレベルではなく、チーム力で創造性を発揮しながら、解決するコミュニケーションが求められる。
そうすると自ずとして、チーム力が発揮できるメンバーに限られてくる。例えば、年齢が近い、組織の上長レベルの経験がある等が必要となってくる。お互い惹かれあうところもあるから、なかなかメンバー選別は難しいが、「チーム力を構築できるコミュニケーション能力」がメンバー全員に必要になってくる。

■結論
このように、コミュニケーション能力の違いが出てくるのが一般的で、それに合わせてどう対応していくのか、必要なことだろうと思う。そして、遊びでも仕事でも家族でも、それぞれの状況が上記の3つの分類をしたように、我々社会人もそれぞれの状況をうまく分類することから始めると、それだけでさまざまな気づきを得て、コミュニケーション力のさらなる向上に結びつくことになると思っている。

北アルプス・蝶ヶ岳常念岳縦走(長塀尾根)

日時:2016年12月30-2017年1月1日
目的:雪山縦走
山行:北アルプス・蝶ヶ岳常念岳縦走(長塀尾根)
:中辻(ソロ)

29日前日に上高地・沢渡第二駐車場に行く。冬期はタクシー等の利便性が第二駐車場はいい。車中泊をして翌朝、タクシーで釜トンネルへ。タクシー代は約3000円程度。釜トンネルでは県警と取材者が大勢おり、様々なアドバイス・取材を受ける。釜トンネルからは快調で、天候もよく気分のいい歩きであった。雪の量は少なく、夏山のような歩行スピードで全くラッセルはなしであった。上高地のバスターミナルで後ろから来た県警の車両に声を掛けられ、色々話す。他のメンバーともそうだがた、積極的にコミュニケーションを取っておくと、情報収集だけではなく何か遭った時覚えておいてくれる可能性は高い。釜トンネル(7:30発)で徳沢に13時頃到着。ゆっくり歩いてきてもやや早めの到着である。雪が少ないのでブロックでテント防風対策をして就寝。

翌朝6時に出発して、蝶ヶ岳を目指す。朝からお腹が悪く体調は良くない。長塀尾根は高低差1000M程度であるが雪が多くラッセル続きになることから、撤退時間を決めておく必要がある。幸い今回は雪は少なくラッセルするようなことはなかったが体調不良のため、歩行スピードが上がらず、山頂直前で撤退する判断をする。もちろん、常念までも行けず、退散。天候もよく恵まれている環境だったが、体調管理不足で残念である。

翌朝徳沢からゆっくりと上高地に向かう。

上信越・谷川岳(雪上トレーニング)


日時:2016年12月17日-2016年12月18日
目的:雪山トレーニング
山行:上信越・谷川岳(天神尾根)
:中辻(ソロ)

1日目は、個人で入山。天候はやや悪く4グループ程度いるだけで静かな天神平でした。ロープウェイから天神尾根までトレースがなく、他のメンバーに交じってラッセル。ワカンを付けない練習をして登りましたが、約3時間も掛かって天神尾根へ。その後、設営。早めに、山頂に行こうと思いましたが、こんなラッセルだと山頂にいけないので、予定を変更して、雪トレする。 天神尾根に設営したのは、ある程度の風でトレーニングするため(稜線でビバークすることもあるから)15時頃テント内で夕食をして就寝。20時頃から予想に反して強風で、翌朝6時まで強風と戦う。テントのポールが破損して飛ばされそうになるが、何とかピッケル等でアンカーを補強して難を逃れる。

2日目、Sさん達と合流、挨拶後、ツボ足/ワカン歩行、雪山での行動練習、懸垂下降、ツエルトでのビバーク方法の練習を行う。