神奈川県・丹沢・蛭ヶ岳(トレラン)

 

日時 :2017年12月02日
目的 :体力トレーニング・トレラン
場所 :神奈川県・丹沢・蛭ヶ岳

黍殻山登山口ゲート(8:10)-姫次(10:10)-蛭ヶ岳(11:20)-黍殻山登山口ゲート(14:10)

天気予報ではかなり晴れるはずですが、山はあまりよくなく山頂への稜線は少し荒れていました。
山が恐ろしいと思うのは、丹沢の低山でもこんな具合です。

何度も書きますけど、天気予報はあくまでも下界に合わせた予報です。山では異なりますので十分天気図等から分析をしておく必要があります。
冬季でのポイントは高気圧です。低気圧や爆弾冬型となれば山に入らないので予測が間違えることは少ないからです。通常高気圧に覆われれば「晴れ」でしょうが、冬の山では異なります。数千Mの山と地上では状況が異なるのです。夏であればかなり予測できる天候でも冬場は地上と大きく異なります。よって、高気圧の勢力や、高気圧の位置が大切になってきます。もし、山で高気圧の淵に係れば天候が荒れる可能性が高くなります。これは僕の経験ですが、高気圧の淵は水蒸気の流入や隠れた低気圧、前線があるように思えます。これは地上の天気予報では不可能です。今回もそうでした。丹沢でも荒れるくらいですから地上天気予報はいかにあてにならないか、よく考えておく必要があります。

さて、久しぶりのトレランです。荷物は普通のトレラン者よりは多く、ビバークセットや防寒対策は冬山登山者と同じです。
まぁ、トレランといっても極端に遅いです。黍殻山登山口ゲートから林道を走ります。20分程度で登山道に入ります。その後、一気に高度を上げますが登山道は歩きやすいです。尾根にでれは丹沢の自然道となっており、ここは幅の広い登山道です。姫次から蛭ヶ岳までは登山らしいですが、整備された階段も多く軽く走るにはよいコースです。山頂への稜線から風が強く寒かったです。それでも走ってきたので、上着を着ずに走り抜けます。山頂小屋で写真をとってから一気に下山しようと思いましたが、さすがにトレランも疲れますから、普通の登山者的スピードで下山となりました。

丹沢はトレーニングとしては良い山です。車で45分程でアプローチでき1500m以上あります。

山を走ることも気分のよいものになりました。

 

 

 

山岳・遭難救助講習会2017

日時 :2017年11月19日
目的 :山岳・遭難救助講習会(神奈川県山岳連盟主催)
場所 :神奈川県山岳スポーツセンター

毎年受講しています、神奈川県山岳連盟の遭難救助講習会です。
7月は怪我の対処、11月は救助となっているようです。

今回は岩場でのレスキュー練習です。

1. 自己脱出
2. 介助懸垂
3. ロープワーク練習
4. その他

何度も練習していることですが、それでも過信せず練習したいものです。今回も新たな発見もあり、やなり講習会を受講して良かったと思います。特に、ロープの切断経験はなかなか個人や山岳会でも経験は少ないと思います。ロープワークも日頃使わないようなこともあり、スピードよく早く実践する必要があると改め感じ取りました。

また、単に方法論だけではなく何のために救助するのか、何を優先すべきことなのか、それを自分なりに今一度考える必要はあるかと思います。

ありがとうございました。

【考察】アルパイン系の登山者に出会うとすぐに分かる

 

アルパイン系の登山者に出会うとすぐに分かる。
経験があればある人ほど、どういう訳か魅力的に思える。僕が登山者で同じ登山者だから「魅力的」と思うのではなく、登山をしない人でも魅力的に感じるはず。もちろん、男女問わない。

理由は「自信があるのか」と思ったが、アルパイン系の人達は間違いなく臆病で自分に自信がない。でも、一歩前を出しチャレンジすると「どのような価値」があるのか知っている。だから、準備も怠らず、危険なトラブルを想像しコンティンジェンシープランを用意しチャレンジする。それでも本チャンではあり得ないことが起こるが、それに対応するための判断力も日頃から訓練する。

自分の生死に関わるから、日頃の訓練を怠るわけにはいかない。怠けると怖い、という「恐怖心からのモチベーション」はかなりのエネルギーになる。

そして、チャレンジしたあと必ず反省したいものだが、反省自体難しいことも知っている。
登頂が成功ではないし下山時の失敗は死を意味する。失敗だ、と感じる状況に追い込まれてしまうと、それはもう死に近い。逆に、順調の登頂して何もなく帰ってくると反省する機会を失う。

反省をするためには程々の経験が必要だが、自然はそんな都合の良い教育者ではない。
だから、いつも想定外が起こることを幾度も想像して「あの時もう少し寒ければ、○○○の状況になっていた」「あの時、雪質が固ければ○○○の状況になっていた」と帰宅後、想像して反省するしかない。

そうしうことを繰り返しているうちに想定外への対処に動じなくなってくる。

普通、想定外のことが起これば不快に感じる。さらに、対応不可能だと思ってしまうと絶望感になる。例えば、仕事でトラブルでメンバーを怒るなどの感情になるのは、自分自身が不快になったから。よく後輩を育てるために怒る、などいう社会人がいるがそれは嘘で、自分の不快感を解消したい、というのが本当の理由だ。そして、それが続けば、不快を超えて今後は絶望感に陥る。「どうせ何をしても無駄」など感じてくる。結果、そうするとそんな人間に魅力を感じるわけがない。

想定外への対処ができる人は、不快に思う前にその場で解決しようと思考し始める。自分が用意しているコンティンジェンシープランを利用し、今まで反省を繰り返してきたことを思い出し、自分の脳をフル稼働させる。そうすれば概ねの問題は解決できる。

日頃の生活も「想定外」のオンパレードであって、それを不快・絶望感に浸っている人にやはり魅力を感じないだろう。そうではなく「準備し思考を巡らせ前向きに行動している人」は優しくも感じ力強さも感じる。何か価値を与えてくれそうだ、とも周りの人は感じる。

それが外見的にも醸し出し、結果、「魅力的」ということではないか、と思っている。

 

東京周辺散歩・晩秋

日時 :2017年11月12日
目的 :気分のよいランニング
場所 :神奈川県・津久井湖周辺

11/12日日曜日は天気もよく友人とアルパインに行く予定でしたが、風邪との連絡を受け、中止となりました。これらの時期の自然は厳しくトラブルが発生すれば山でのビバークもあり得ます。体調が悪ければきちんとメンバーに連絡するのは素晴らしいことです。時折、無理をして我慢をして参加する人がいますが、それはあまり嬉しくありません。

よって、我慢せず、無理をせず、気にせず、「体調が悪いから不参加です」と言えるチーム作りを目指しています。

それで、中止としましたから、東京近郊をぶらぶらです。天候もよく気分のよい季節です。晩秋はワクワクする季節で、厳しいですけど大好きな冬山に向かう心の準備期間です。

津久井湖に行って湖畔をランニング、気分の良いトレーニングになりました。

 

 

 

北アルプス・燕岳・合戦尾根(冬に向けて、体馴らし)

日時 :2017年11月05日-06日
目的 :初冬登山(冬に向けて、体馴らし)
場所 :北アルプス・燕岳・合戦尾根
メンバー:ソロ

05日:中房温泉(7:30)-合戦小屋(10:00)-燕岳荘(11:30)-テント設営・休憩-燕岳山頂(13:30)-テント場(14:00)
06日:テント場(7:30)-中房温泉(10:00)

冬に向けて、体馴らし。
日帰りのコースですが、1泊しました。テントと寝袋、コンロがあれば十分命は守れますので荷物も軽量バージョンです。北アルプス・燕岳はもう何回も来ていますが、それでも、飽きないコースで良いトレーニングになりました。

 

三連休の中日(土曜日)、冬型になり寒気が流入しますから北アは寒くやや荒れることは分かります。寒気の強さによって遭難する人が増えるのではないか、と危惧しました。テレビの天気予報は「山のこと」を話すわけではありませんし、ここ1か月程度週末が雨だったので「三連休は良い天気になりそうです」というキャスターのコメントが多かったように思えます。そうすると、山に安易に出掛け気象遭難になってしまうケースがあります。テレビはあくまでも平地での天気ですから自分でしっかり分析したいものです。

そんなわけで、土曜日を避け、日曜日に入山して1泊という計画です。

中房温泉に前日、車中泊です。予測通り駐車場の上空は分厚い雲に覆われていました。駐車場で気温0度だったので山頂付近は-10程度だったと思います。厳冬期に比べたらポカポカ日和ですが(笑)この時期とすれば厳しいでしょう。

日曜日朝7時半出発です。いきなり急登なのでゆっくり登ります。登り始めはガスに覆われていましたが、徐々に空が青くなってきました。第一ベンチ、第二ベンチ・・・・としっかり休憩場所があるので休憩のタイミングを忘れることはありません(笑)。登り始めて2時間半程度で合戦小屋に到着します。そこから雪が増えてきました。新雪なので前日降ったものと推測できます。アイゼンを付ける人が多いのでびっくりしましたが、この程度でアイゼンを付ける必要はないと私は思っています。逆に、アイゼンを付ける方が岩に引っかけたり、足を捻挫したり、と問題を起こすものです。しかも、雪がないところは登山道を削ることになります。

僕は持っていませんが、鎖の軽アイゼンならいいかもしれません。

稜線に出ると、晴天で非常に綺麗です。常念岳、蝶ヶ岳もよく見え、うっすら雪化粧しています。正午前に燕岳荘に到着です。燕岳荘周囲をぶらぶらして、テント場でテントを張って休憩です。テント場には誰もいませんでしたので場所を選び放題です。日暮れの風向きを予測して安全な場所を選び、しっかり固定します。その後、燕岳山頂に向けて往復です。1時間程度で戻ってきました。テント場には6張ほど張っていました。

15時頃にはテントでゆっくりし、空や山を眺めながら過ごしました。日曜日は高気圧に覆われていますから気温も思ったほど下がりません。何とも贅沢な時間です。夜は月明かりでライトなしでも過ごせました。

翌朝、ご来光をテントから眺め、下山です。下山時もアイゼンは必要なく一気に下ります。2時間半で中房温泉に戻り、そのまま東京へ戻ってきました。

 

<反省>
少し緊張感に欠けてしまい反省です。しっかり準備はしたものの、少しお気楽ハイキング的気分は良くなかったように思います。ただ、登り中に稜線での雪の多さについて考えていました。もし多いとスコップが必要でした。その場合「スコップなしのブロック形成技術」をどうしようかアイデアを模索していました。ストックでブロック出しをできないか? とかです。また、研究課題が増えました。今シーズンの研究課題とします。

 

 

 

雲海が綺麗です。富士山もしっかり見えました。

 

燕岳・稜線から見る槍ヶ岳

 

稜線(燕岳荘から常念)もそろそろ雪化粧です。

 

夜景も綺麗です。まもなく、夜が明けます。

 

御来光です。お疲れ様です。

 

 

 

 

 

【考察】「下界の負の気持ち」もまたスパイス

山の中を歩くと気分が良い。

もちろん、冬山やアルパイン系クライミングの危険性が高い場合極端に集中しているから、気分が良い、という気持ちにならないかもしれない。どちらかというとクライマーズ・ハイだから、それを気分が良い、というのは少し違う。

でも、心地の良い青空で危険の少ない場合、山の中を歩くと気分が良い。風もまた鳥の声もまた景色もまた、気分を高揚させてくれる。一歩一歩、石を避け水たまりを避け、つまずかないように歩く。そうしていることが目の前に集中して日頃のストレスを忘れる。過去に後悔したこと、自分の人生ですら思い通りにならない辛さなど、何時しか忘れて、一歩一歩と進む。

そうしているうちに、稜線に出ると突然視界が開ける。空が自分の一部となって現れる。どういうわけが「自分」と「自然」との区別がなくなる感覚を覚えてくる。一歩一歩と進んできたおかげで、素直に環境を受け入れることができる。不思議な感情だが、それは山登りをしている登山者しかわからない、ご褒美となる。

下界の負の気持ち、「収入が減った」「学歴がどうの」「あいつは仕事ができない」「俺は情けない」「家族が重い」「後悔」、俺は俺は俺は・・・・あいつはあいつはあいつは・・・・そんな感情など起こりえない自分を少し誇らしく思えてくる。

負の感情が消えてくると、前向きな感情が現れる。自分が好きなことが明確になったり、何か新しい思いつき、仲間との笑い・・・、不思議と平和な時間が一歩一歩と進んでくる。

そして・・・・・・そういう気分の良い時間もまた終わりを告げる。

山にいつまでもいられるほど人間は強くない。「いつまでも、こうでありたいものだ」と少し寂しくも思う。それでも山から離れ下界に戻らなければならない。一歩一歩、歩くごとに、空が消え森林の中へ潜り込む。いつしか、山の中は赤くなってくる。また、一歩一歩と歩く、そうして自動車の道路が見えた途端、安堵感で一杯になる。これをよく達成感という人もいるが、少し違う。危険な山から安全な人間社会に戻ってきたというのは安堵感だろう。

あれほど下界の負の気持ちに嫌気がさしていたのに、そういう社会にまた安堵感を覚える。なんともまぁ矛盾して勝手な人間だろうか。そういう矛盾を抱えつつ、山登りをしてきた人だからこそ、これらの冒険から帰還を通じて、人間の社会の良さを再認識できる。「あー、本当は自分たちの社会は良いところが多い」と感謝できる。不満をだらだらいうだけの人間ではなくなっている。

そして、今度は「下界の負の気持ち」もまたスパイスだと前向きに思わせてくれる。一歩一歩、自分の時間を前向きに進めれるような気がする。

 

 

 

中央アルプス・空木岳・池山尾根(無雪期登山)

日時 :2017年10月08日
目的 :無雪期登山
場所 :中央アルプス・空木岳・池山尾根
メンバー:ソロ

08日:登山口林道駐車場(5:00)-山頂小屋(11:30)-山頂(11:40)-山頂小屋休憩(12:40)-登山口林道駐車場(17:00)

冬は難易度の高いコースですが、
今回紅葉の季節で天候も良く、多くの人に出会い、とても気分の良い登山でした。

 

前日の土曜日、07日に行く予定でしたが、天候が悪いので一日ずらして出発です。おかげで土曜日にゆっくり自宅を出発。高速を使わずのアプローチです。22時半頃に登山口林道駐車場です。事前の情報では林道終点の駐車場には行けない、ということで、その前のゲートで駐車、車中泊です。深夜、自動車が次々と林道終点の駐車場向かいます。なんだ、いけるじゃん、と思って寝ていました。

朝、出発です。林道終点の駐車場に向かって歩きます。少し明るくなってきていますが、猿の声がキーキー聞こえます。30分程で林道終点で登山開始です。かなり整備された登山道です。ハイキングコースと兼ねているようで足場も悪くありません。1時間程で水場です。ここでしっかり給水しておいた方が無難です。それから「ハイキングコース経由」と「登山道」と二つのルートがあるようです。ハイキングコースを選びます。少し時間が掛るような気がしますが、とても歩きやすいコースです。

2つのコースが合流後、少しキツイ登りの始まりです。木の梯子が多く設置されており全く危なくありません。やせ尾根になってからやや鎖場や岩場が存在しますが、それでもしっかり整備されて問題はなさそうです。ゆっくり通過します。ここで3人組みの男子と仲良くなります。「稜線コースと避難小屋コース」の分岐点で別れますが、再度山頂で出会うことになります。

分岐を稜線コースを取ると非常に綺麗です。南アルプス・中央アルプス特有の景色で岩肌が綺麗です。ここでもゆっくり登っていきます。多くの人に抜かれましたが、全く体は疲れておらず快適です。稜線で女性2名の写真をとってから、ここでも少しお話をさせてもらいます。この後ちょっとだけご一緒させてもらいました。歩き方が疲れていそうだったので下山が心配でした。

山頂前に小屋がありますが、もう閉まっていると思っていましたが、開いていました。オレンジジュースとスポーツドリンクを買って直ぐ山頂に向かいます。山頂で3人組みの男子と出会いますが、1名は疲れている、とのことで小屋でゆっくりしているようです。山頂からの眺めも抜群んです。彼らと写真(ブログ掲載の了解を得た)をとって一先ず小屋まで戻ります。疲れたもう一人の男子とお話をして休憩です。2名も戻ってきたので、さらにゆっくりご飯を食べ休憩です。結構、楽しい会話になりました。

この後、一緒に下山です。途中、先に下山開始した女性2名に出会い、疲れているようだったので声を掛けました。疲れた男子も問題なく下山できました。なかなか彼らと話していると面白く、よくお話ができた時間でした。

登山口林道駐車場到着後、彼らに挨拶をして帰路です。中央道の30km渋滞にはうんざりしましたが、良い登山をさせていただきました。

ご一緒された方、ありがとうございました。また、どこかの山でお会いしましょう。

 

 

紅葉は大分進んでいました。

 

 

稜線は綺麗です。

 

駒ケ岳はガスがかかってきました。

 

山頂付近の小屋が宙に浮いているような感覚で綺麗です。

 

池山尾根コースです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八ヶ岳・佐久・湯川(クラック講習会)

日時 :2017年09月29日
目的 :クラック・クライミング講習会に参加
場所 :八ヶ岳・佐久・湯川

クライミングの講習会、久しぶりの受講です。

今までクラック・クライミングは避けてきました。理由は色々あるのですが、登ることばかり考えるより救助方法等の安全保全能力を向上させたいと思ってきたからです。とにかく、登る能力だけが向上したクライマーはとんでもなく怖いですから。しかし、ここにきてクラック技術を習得しておきたいと思いました。フリークライミングインストラクターの長門さんにお願いしました。

佐久・湯川へのアプローチは好きです。佐久周辺は内陸的な気候で思ったより安定的です。甲府で雨なのに佐久周辺では天気が良かったという経験は多いのです。また、他の人と現地で待ち合わせの場合、1時間以上早く到着するようにしています。理由は車の混雑が予測できないからです。しかし、今回は高速道路が順調で集合場所に2時間近くも早く到着です。音楽を聴きながら気分のよい青空と小海線の列車をカメラをおさめていました。撮鉄状態です。

長門さんと他の受講者さん挨拶をして、集合場所からクライミング場所まで行きます。冬の林道は氷でガチガチですから林道内部まで基本入りませんが、夏なので草木を分けながら自動車で入ります。駐車後5分程歩けば岩場です。

私はクラックが初めてですから、テーピングから習います。テーピングの巻き方について基本バージョンと強化バージョンを習います。次に、ジャミング方法について習います。親指を曲げることで「母子球」を緊張さえることが基本。指で押さえるのは補助的など、基礎を教えて貰う。その後、適当なクラックでぶら下ってみます。結構手が痛いです。次に簡単なルートでトップロープを張ってもらい練習です。とにかく、ハンドジャミングの練習ですが、少し気が緩むとジャミングが外れます。よくよく考えてみると普通の登攀は足の位置を意識しますが、足を意識した途端、手の緊張が取れ緩むのです。逆に、ジャミングを高く意識してしまうと足がいい加減になってしまいます(笑)

なかなか面白いのです。クラックがこんなに面白いとは思っていませんでした。最近、普通のボルダリングはムーブや保持力が高度過ぎて肉体的にしんどく、楽しめないのです。

同じルートで練習します。3度目チャレンジした時、ズルと手が滑って血が出てきました。最後にフットジャミングも練習も行いましたが、足も痛いです。

分かりません、慣れないからだと思いますが、手も足も痛いです。しかし、何かコツを掴んでおかなければ次に繋がりませんから、何度か打ち込みます。ハンドジャミングの方は何となくわかってきましたが、足の方は最後まで分かりません。夕方少し暗くなってくるまで練習をさせていただきました。

帰宅後、手の甲が少し腫れているのに気づきます。根性で頑張りすぎました(笑)

ところで、最近、自分がリーダーの時が多くトップロープの設置や安全対策を講じてややストレスフルです。しかし、今回はとても楽しめています。登ることだけに集中できました。今後、繰り返し練習したいものです。また、研究対象が増えました。山登りは深いです。まだまだ学ぶことがあります。

全体的に楽しい講習会でした。ありがとうございました。

 

 

 

新潟県・上信越・妙高山(夏山登山)

日時 :2017年09月24日
目的 :夏山登山
場所 :新潟県・上信越・妙高山
メンバ:父親、私

9/24日:燕温泉(6:00)-天狗堂(9:00)-風穴(10:00)-(11:30)妙高山山頂 →(16:30)燕温泉

普通の登山とはいえ、なかなか醍醐味のある登山コースでした。
妙高高原はリゾートであって自然が豊かで素晴らしいところです。

天候は移動性高気圧に覆われるので大きく崩れることはないでしょうか。しかし、秋雨前線の位置が微妙です。予報では新潟地方は「晴れ」ですが、秋雨前線の位置が少し北上した場合、それで山の天気は崩れます。これが怖いのです。山は下界の天気予報とは異なるので、それぞれ天気を悪化させる変化を学んでおく必要があります。また、移動性高気圧といえ、高気圧にも威力の大きさがあります。秋雨前線とのバランスで、妙高山が高気圧の淵に当たれば、湿った空気がに流入し濃霧や天候の悪化をきたします。「晴れ」という下界天気予報を信じず、どういうリスクがあるのか事前に把握していきたいものです。

燕温泉からゆっくり登ります。まずは、舗装道を歩きます。登山道ですが「赤倉温泉の源泉地」まで舗装されているのです。小さな発動機が通れるようにしたものです。ですから、順調に登ります。1時間半で「赤倉温泉の源泉地」です。ここで水の確保ができます。そうすると目の前に大きな2段の滝が現れます。称明滝/光明滝です。綺麗な滝ですが、この影響でしょうか、よく登山道を観察すると岩にコケが多いことに気付きます。恐らく、この滝の水量と水質が関係して、風向きなどから、湿度が高いのでしょう。そうしたら、どんどん霧に覆われてきました。一瞬、秋雨前線が近づいたのかな、と雨を考えましたが、これは山岳地形の影響で条件によってはこのような霧が発生する地域だと理解しました。その理由か、滝周辺の登山道にはやたらと赤リボンがぶら下がっています。濃霧で道迷いを防ぐ狙いがあるのかな、と思っていました。

少し深い谷をトラバースする箇所があるももの、順調に登ります。次に胸突き八丁とか呼ばれる急登を登ります。途中、ここは1800mという看板がありますが、絶対そんなに登っていませんから、この看板が着けられた岩が崩れ落ちたのではないかと想像していました。20分程登ると本物の1800mです。

間もなく、天狗堂です。ここで休憩を取ります。やや霧ですが、直射日光を避けられるのでちょうどよい霧になりました。少し尾根沿いを登っていきます。風穴というところで次の休憩です。クーラーのように涼しい風が穴から吹いているのかな、と思いますが、あまり感じられません。進みますと少しずつ開けてきます。そうすると、頂上が見え始めます。妙高山南峰です。しかし、その前に数十メートルの鎖場があります。到着してみると、岩が人工的に削られて鎖がつけられているので容易に通過できます。ただ下山者が多く混雑しています。また、岩場の通過自体慣れていない年配の方が多いようで、なかなか進むことができません。あまり長く岩場で待っているのも危険ですから、父親とロープで結びあいコンテを取り(父親じゃなければコンテは取らない)、下山者に配慮をして、鎖の左横1メートルを登り始めます。精々Ⅰ~Ⅱ級程度で、しかも、万が一の残置ロープがあります。

そうしたら、下山者の年配の女性が僕の手を踏みつけるのです。下山時、怖いので自分のことが精いっぱいだったのでしょう、女性の近くにしっかり足場があるにも関わらず、足をしっかり観ず、わざわざ遠い僕の手の上に足を置くのです。
さすがに、クライマーであっても手を踏みつけられると危険ですから、手を外し「少し早めに降りて頂けませんか」と女性に言うと「そんなこと言われても怪我したらどうするの」と逆ギレされました。致し方なく、その手をホールドに置けず、残置ロープを持つことになったのです。通常、腐った残置ロープを持つわけにいきませんから、本当は危険です。

下山者に配慮をして、やや危険ですが精々Ⅰ~Ⅱ級程度のルートへ回避しようとしたら足で踏まれるわけです。正直、うんざりです。
それから、岩場を通過して山頂です。やや手が痛いことに気付きますが、妙高山南峰及び北峰に行き写真をとってから少し休憩して下山です。

 

反省点:
1.山岳地形(滝の周辺や谷など)と、上空の気圧配置との関係をもう少し理解する必要があります。今回、水量の多い滝ある場合、気圧配置・山岳地系等の条件で濃霧が発生する可能性がよく理解できました。この濃霧についてもう少し研究を深めておく必要があります。

2.山不慣れの他者」に対する対処をどうするのか。
岩場上部に人がいれば「落石を起こす可能性があり」、多くの人がいれば「鎖場では群がっている」「滑落に巻き込まれる」「困っているのに困っているとも言わず、無責任な態度を取る」。僕らは救助隊ではないので頼られても困る・・・。自然リスクより、人間が引き起こすリスクへの対応を「今一度見直す必要がある」のではないかと思いました。

お願い:
このブログで他登山者へお願いすることは少ないです。なぜなら、登山はすべて自己責任だからです。他人が落とした落石に当たっても、自分が悪いのです。危険を察知し予見して回避しておく必要があるのは自分自身です。山は遊園地ではありません、誰かの責任にはできないのです。ですから、他責をすることは間違いだと思ってきました。

しかし、今回はさすがにお願いしたいのです。
山は、電車の優先席のように「年配だから」で配慮してくれません。岩場や鎖場が自分の能力を超えているのならば「撤退する」「チームリーダーに確保してもらう」等の判断をしてほしいのです。若しくは、事前に岩場があることはインターネットで調べることもできますから、前もって「トレーニングを積んでおく」ことも可能です。それを怠って「自分は年齢だから」という言い訳をするなら、山に行かず、近くの温泉でゆっくりしてほしいものです。

僕の手を踏みつけて他人を危険にさらしておきながら、逆ギレをする。この程度の鎖場でパニックって自分のことだけで一杯になる。あまりにも無責任です。それでも、もし、山に来て楽しみたいのなら、プロの山岳ガイドにお願いしたり、登山計画をしっかり行い、準備して、自らトレーニングを積むことも可能です。それをしっかり自覚してほしいのです。百名山だからとて簡単ではありません。よろしくお願いします。

 

 

燕温泉からスタートです。

 

赤倉温泉の源湯場を通過します。ここで水の確保ができます。

 

2段の滝が綺麗です。

 

   南峰から北峰を観ています。

 

山頂付近の岩場です。クライミングは容易にできそうです。

 

山頂付近の岩場です。下部を登ってみました。Ⅳ級程度です。右側のフェースを開運ルートと命名しました(自分だけの名前ですけど笑)

 

北峰から火打山が見えたり隠れたり

 

登山道は霧が多く、幻想的です。